クリニックや病院への「不満」の1位はアレ!
株式会社メディアコンテンツファクトリーによる、インターネットを用いた医療機関に対するアンケート結果が発表された。
患者は何に不満を抱いているか?
20歳以上の成人男女へのインターネットを用いたアンケート結果である。
患者が医療機関を選ぶ時代と言われて久しいが、このようなアンケートはどちらにも利益になるアンケートであり、面白い。
(出典:アンケート結果PDFより)
早速、結果への考察をしてみたい。
なぜ、その医療機関にかかる事になったか。
Q.医療機関を選ぶ際に、重視することをおしえてください(複数回答可)
という問いに対して、
最も多かった回答は
家や職場からの近さ(80%)
次いで
自分が受診する診療科目の 専門性の高さ(41%)
家族・知人からの評判(36%)
となっている。
専門性の高さも患者は見ており、一方で「診療科目が幅広くあること」と答えた割合は16%であることから、多くの診療科目を標榜している医療機関よりも専門性の高い医療機関への受診を望んでいることがみてとれる。
また地域コミュニティや家族同士での評判も36%と3人に1人はこれらの影響を受けて受診していることがわかる。
このように初診の患者さんが近くにある評判の医療機関にかかるとして、
どのような点に不満を持ち、再来院をためらうのだろうか
患者さんの不満とは?やはり「医師」が鍵を握る。
Q.医療機関を変えたいと思ったきっかけをおしえてください(複数回答可)
このような結果となっている。
医師が合わせて40%の不満の原因ともなっているが、
よく言われている、待ち時間の長さも34%とやはり高く単体で見ると、最も多い。
物理的な距離による理由を除くと、医師の態度が良くないという項目が多くある。
このアンケートは医療機関を変えたいと思った人を対象としたアンケートであり、実際にこのような経験を受けた事があるのだろう。
しかし、患者数に対して医師数は勿論少なく、1人の医師による診察は100人を超えることもあるので、一概に医師の態度が全般的に悪いとはもちろん言えない。
だが一方で、このようなドクターの態度・説明に対して怒りや不信感を抱いたことがある人がいる。
男女別で見てみると、男性に比べ、女性の方がより医師の態度への不満が多いとの結果が出ている。
再来院の鍵を握るのは「態度・説明・待ち時間」
大きく分けて、不満の原因となるのはドクターの態度・説明・待ち時間の長さであるのではないかと推測出来る。
スタッフ、看護士への態度の不満に関しては、どちらも10%に満たず、一度来た患者がその医療機関を見限って、違う医療機関に行くことになる原因は医師が大きな鍵を握っていると改めて考察出来るアンケートであった。