スマホで「安価」に「どこでも」網膜の画像診断が出来る「Peek」
網膜の画像診断がどこでも安価に可能になる「Peek」
ついに、高価な医療器具の代わりに安価な「スマートフォン」を用いて診断をする新たな医療の時代が来たかもしれない。クラウドファインディングで資金を集めていたpeekであるが、このたび資金が集まったとして予約受注を始めているという。
スマホの高性能カメラを用いた診断「Peek」
このPeekは、コスト、簡便さ、持ち運び可能なユーザビリティの面で、非常に素晴らしい発明になるかも知れない。
開発元はPeek Visionという団体であり、「スマホ」「専用アダプター」「アプリ」の3点で網膜の写真撮影を可能とする。
アプリや専用アダプターの価格は不明であるが、現在高価な医療器具での診断が主とされる中、スマホを用いた診断が出来る点において、これからの診断の方法が変わる事で、医療経済の面で大きな進歩を遂げることとなるかもしれない。
また、映像を見ても分かる通り、当たり前であるがスマホを用いているので持ち運びが可能であり、発展途上国の方々の治療に大きく役に立つであろう製品である。
スマホで医療の状況が日本ではどう変わるのか。考察
日本では、Peekをはじめとしたスマホの医療活用によって、在宅医療に大きな貢献が出来るのではないかと考えられる。
現在、スマホの医療活用は急速に進んでおり、家庭の医療アプリの活用や、人体模型をスマホで見る事が出来たりするアプリ、また院内でコミュニケーションを取るためのアプリも出ている。
しかし、それらはかつて本やで無線の代わりでしか無かった。
このPeekは数十万円もする医療器具の代わりとなる可能性を秘めている面で非常に素晴らしい製品になり得るだろう。
また日本においても、その持ち運びやすさから在宅医療を中心とした訪問診療の助けになる製品である。
スマホは医療をどう変える?
現在、コミュニケーションツール、情報伝達、効率的なビジネス、遊びのツールとして活躍しているスマホだが、医療現場での活用が進む事によって、患者さんの利便性だけでなく、安価であることから医療経済面、またその簡便性から疾病が進む前に発見することができ、前駆病態での発見、予防への活用をすることが出来る可能性を秘めたスマートフォンの利用はこれから明るい未来の兆しとなるだろう。