OTC医療品をネットで買ったことがある「19%」少なくない?
面白いプレスリリースがあった。
1年になる、OTC医薬品のインターネット販売であるが、それらの使い方等のアンケートが発表された。
常備品の補給の為のOTC薬インターネット活用は有効的である。
医療常備品のアンケート結果が記載されている。
このグラフを見ても、現在では常備品の割合は以上となっており、
風邪や切り傷等の細かな外傷、目の乾きといった比較的程度の軽いものへの治療として常備品を使っていることがわかる。
アンケートの中で、取り上げられていたのはその使用期限であった。
使用期限が切れているかも知れない薬とは
使用期限に注目したアンケートであり、面白い質問である。
結果は
と、目薬の使用期限に関して25%と期限が切れているだろうと答えた方が最も多かったという。
確かに、私の経験でも目薬を使い切った経験は無い。
なぜだろう。
使用期限が切れた目薬が及ぼす悪影響
眼科医師へのインタビューを行っており、
私の医院にも、「使用期限のきれた目薬を使ったところ、目が痛くなってしまった」と来院する方が、毎年数名います。中には、ラベルが擦り切れてしまい、いつに作られたものかも分からないような目薬を使っている方もいて、正直驚くこともあります。症状がひどいと、眼球の角膜上皮が大きく剥がれてしまい、「角膜びらん」と呼ばれる角膜上皮障害を起こしてしまうので、気をつけなければなりません。
との記載がある。
期限が切れてしまった際でも、目の乾き等で保管してあった目薬を使ったことがある人は多いだろう。
なぜ、使用期限が切れた目薬は使うべきでないのかも併せて記載があった。
一般の方が目薬を使うと、気をつけていても、点眼瓶の先端に「まつ毛」や「目やに」が触れてしまったりすることが少なくありません。また、手で触れてしまうこともあるでしょう。すると、そこから点眼薬に雑菌が混入してしまうことがあります。多くの目薬には防腐剤の塩化ベンザルコニウムが含まれていて、開封後の使用期限内であれば雑菌の影響は抑えられます。しかし、開封してしばらく経ってしまえば、雑菌の影響は避けられず、目薬の変質などにより、大きなトラブルにもつながりかねません。
確かに、目薬を使う際はどこかに触れてしまうことが多い。
この事が、他の医薬品にも言えることであるが、特に雑菌の混入による副次的な悪影響を及ぼしかねない。
使用期限が過ぎた常備品には特に注意が必要である。
OTC医薬品とその影響とは
使用方法や副作用・適正使用の面で取り上げられることが多い、OTC医薬品であるが、実際にユーザーはどの位使っているのであろうか
恐らくこれが最新のデータであろう。
アンケート方法としては、インターネットを用いたものである為、国民と比較すると若干大きな値が出ているかも知れないが、
それでもインターネットを用いた一般用医薬品の購入割合は「19%」にとどまっている。意外と少ないというのが私の感想だ。
これからその割合が増えていき、その使用方法等について注意喚起がなされていくのであろうが、現状では大きな問題はすぐに出てこないのではないかと考察できる。
まだまだ一般用医薬品に関しては店舗での購入が日本では主流と言えるであろう。
インターネットがOTC医薬品・ドラッグストアをどのように変えるのかこれからも追っていきたい。